こんにちは♪
東久留米にある発達障がい児・グレーゾーンのお子さんも通える音楽教室を運営しているきじまです。
このブログを読んでいる、障害児の子育てをされている親御さん方の中に
・障害児の子どもに習い事をさせたい
・障害児だけれど習い事をすることができるか
・障害児の子どもが習い事をするなら何が良いか
という考えの方はいませんか?
発達障害の診断を受けている我が子は療育も通っていたのですが、療育のほかに、水泳、リトミック、ピアノ、そろばん、野球・・・と、いろんな習い事をしてきました。
今も我が子は習い事をいくつか通っています。
今回は、リトミックとピアノの音楽系の習い事に絞り、なぜ音楽系の習い事がおすすめなのかを、障害児の子育ての経験を踏まえてお話ししていきたいと思います。
障害児に音楽教室の習い事がおすすめの理由
子どもが習い事をするにあたり、子どもが好きなこと、得意なことを活かせる習い事をするのがおすすめです。
その中で、
・歌が好き
・音楽が流れると体が動く
・幼稚園や保育園で楽器を演奏するのが好き
というお子さんは音楽教室がおすすめです。
我が子も歌をよく口ずさんでいたので、乳幼児期からリトミックを、小学校中学年までピアノを習いました。
リトミックとピアノを習ったことで
・音楽や歌が好きになった
・言葉が分からなくても、音楽に反応して動くようになった
・音感がついた
・ある程度、楽譜が読めるようになった
・左手と右手、違う指の動きができるようになった
・親子で一緒に音やリズムを楽しむことができた
・リトミックや音楽を通して、集団行動の中の協調性が身についた
・感受性豊かになった(これは性格もあるかもしれません)
・余暇活動の一つとして音楽を楽しめるようになった
と、我が子の様子を見て思います。
障害児のお子さんは、音楽系の習い事をするにあたってお教室が一人または少人数で取り組んでいるところが良いです。
これは実際に習い事に連れて行った私の私見ですが、障害児のお子さんは発達がゆっくりだったり、集団のなかで周りに合わせながら活動していくことが苦痛に感じるときがあります。
特に集団だと、お母さんが他のお子さんと比べてしまい、お母さんにも子ども(障害児)にとっても自己肯定感が下がります。(これは結構落ち込みます)
一人または少人数で習うことができるリトミックとピアノにはどのような効果があるか、詳しく説明します。
障害児におすすめの習い事:リトミック
子どもが小さいときから通える音楽教室の中にリトミックがあります。
リトミックはお教室にもよりますが、早くて生後2ヶ月から通えるお教室もあります。(我が子が通っていたリトミック教室は生後6ヶ月からでした。)
リトミックとは・・・
リトミックは、スイスの作曲家、音楽教育家である エミール・ジャック=ダルクローズ(1865年~1950年)によって創られた、音楽を総合的にそして合理的に学ぶための音楽教育法です。
全身を使って音楽を動きで表現するリトミックと、音楽を聴く耳を育てるソルフェージュ、即興演奏を組み合わせ、音楽の諸要素を体験する事を教育法の原点に置き、音楽理解を深め、動きによって得た筋肉感覚を生かし、その積み重ねにより自己を開放し、磨かれた感性をもとに、自己音楽表現を可能にする事がこの教育法の目的です。 日本ジャック=ダルクローズ協会より
リトミックはダンスと違い、決まった動きはありません。
音楽を聴いて身体を動かして、自分が感じたままに身体を使って表現できるのがリトミックの良いところです。
また、お教室にもよりますが、リトミック教室はマラカスや鈴など様々な楽器を演奏を体験することができます。
子どもが楽器演奏を体験することによって、自己音楽表現を養うことができます。
そして子どもが言葉が分からなくても、音楽を聴いて動けます。
我が子が1歳のとき、「どうぞ」「ありがとう」という言葉が分かりませんでした。
でもメロディーにのせて歌うと、我が子が手にしていたバナナマラカスを私に渡したときがあります。
我が子は音楽を聴いて反応したんですよね。
このようにリトミックの経験を積み重ねていくと、子ども自身が音楽を聴いて自分で考え、自分の気持ちを表現することができるようになります。
障害児におすすめの習い事:ピアノ
お子さんが年少・年中くらいの歳になるとピアノをお考えになる方もいるかと思います。
ピアノを弾くとき、右手と左手が違う動きをすること。記憶力が、曲を弾いていくにつれてついていきます。
ピアノを弾くために子どもは集中するので、集中力もついてきます。
感情のコントロールにも良いです。
アメリカのロバートラーナー医科大学の研究で、子どもは楽器を演奏することで感情のコントロールができるようになり、不安感を減らすことができることが分かりました。
Playing Musical Instruments Can Help Kids’ Brains – The Hearing Review – a MEDQOR brand
さらに楽器演奏は、余暇活動としてもあげられています。
発達障害児・者が豊かな社会生活をおくるためには、充実した余暇活動が欠かせない。余暇を楽しむスキルが不足しがちな発達障害児・者の保護者に対しては、余暇活動の支援を行う必要があるだろう。また、発達障害児の保護者に対して行われた“余暇活動に関する意識調査”においては、「子どもに経験させたい余暇活動」として楽器演奏などの音楽活動が上位にあげられている(長谷川,2010)音楽療法を知る―その理論と技法-より
我が子の場合になるのですが、自由な時間ほど「何をしたら良いか分からない」と思うときがあるようで、学校の休み時間はフラフラしているときがあります・・・。
何をしたら良いか分からないと、先ほど我が子の例のように自由な時間を消費してしまいますよね。
子どもが生活していく中で楽しく有意義な活動の一つとして、余暇活動が大事になります。
その中の一つに音楽があげられます。
障害児を迎えいれている音楽教室も増えてきています。
私が運営している教室もそのうちの一つです。
私は音楽療法士として障がい児のお子さんと関わってきた経験と、障がい児の子育て経験があります。
これらの経験を活かして、当教室ではお子さんに応じた教材を用意します。
色で音符を分けたり、ひらがなが読めるお子さんは文字を楽譜に書いたりして、お子さんが分かる方法で楽しく進めていきます。
また、他のピアノ教室と違って、当教室はピアノを弾くテクニックよりも、ピアノを弾くことで集中力をつけたり、いろんな楽器を使うことで身体能力をのばしたり、好きな曲をピアノで弾くことで自信がついたり満足感につながれるようなレッスンを心掛けております。
障がい児者の関わりの経験や、障がい児の子育ての経験を活かして、お子さんといろんな楽器や音楽を通して関わっていき、お子さんの成長を促していきたいと思っております。
体験レッスンにご興味のある方はこちらよりお問い合わせください。
障害児の音楽教室の習い事を選ぶにあたってのポイント
ここでは障害児の習い事教室をどこにするか、選ぶにあたってのポイントを説明します。
障害児の子どもがその習い事をやりたいか
習い事を楽しむためには、お子さんがやりたいかという気持ちを大切です。
子どもから「楽しそう、やってみたい!」という言葉が出たり、様子が見られたら、子どもが習い事をするタイミングだと思います。
習い事の先生が障害児の特性を理解しているか
子どもがやりたくても、先生が障害児の子どもを理解していないところは避けた方が良いです。
先生の指導のペースや子どもに対してフォローしているかも大事です。
障害児の子と実際に習い事の体験レッスンに行ってみましょう
体験レッスンがある習い事は、体験レッスンに行ってみましょう。
体験レッスンに行く前と行ったあとでは、教室の印象も変わると思います。
体験レッスンで子どもが「楽しい!」「できた!」「またやりたい!」と思えることが大切です。
障害児のおすすめの習い事【障害児が音楽教室に通った体験談】のまとめ
以上、障害児のおすすめの習い事【障害児が音楽教室に通った体験談】でした。
いかがでしたでしょうか。
子どもがやりたいか、音楽が好きなのか。
子どもの気持ちと習い事を体験しての様子次第で通うか決まると思います。
子どもが楽しく、そして自信になる習い事が見つかることを願っております。
是非参考にしてください。
2021.11.30