こんにちは。
東久留米にある発達障がい児・グレーゾーンのお子さんも通える音楽教室を運営しているきじまです。
このブログを読んでいる子育てをしていう親御さんの中に
・我が子が人の話を聞いていないようだと感じる
・子どもと遊んでいると、遊ぶ内容が次から次へと変わる
・学校の授業中、子どもがボーっとしていることを先生から指摘された
・子どもが、周りの音が気になり集中できていない様子が見られる
という方はいませんか?
発達障害の診断を受けている我が子は、学校の宿題をやるとき集中できないときがたまにあります。
これは我が子本人も分かっていて、子ども自身が環境を整えて宿題に取り組んでいます。
今回は障害児の子育ての経験を踏まえて、集中できない子どもが集中を持続する方法をご紹介したいと思います。
集中できない子どもが集中を持続する方法
集中できない子どもに対して、集中力を持続する方法は3つあります。
それが
・環境を整える
・見通しを立てる
・時間を区切る
です。
大人の私も、集中できないときはあります。
むしろ集中できないときの方が長いかもしれません。
でも、子どもも大人もこの
・環境を整えること
・見通しを立てること
・時間を区切ること
ことを意識すると、集中できるようになります。
これら3つを詳しく説明していきたいと思います。
集中できない子どもが集中を持続できるようになるための方法:環境を整える
例えば勉強するとき、机がごちゃごちゃしていると勉強になかなか集中できないということはありませんか?
大人の場合は、特にスマートフォンなど視覚的な情報が多いものが近くにあると、スマートフォンに手を伸ばしてしまいます。
子どもも同じで、周りにおもちゃやゲームなど興味があるものや物がたくさん散らかっていると、視覚的に情報が多くなり、周りの情報に注意を向けてしまいます。そのため、集中できなくなることがあります。
また、うるさい場所で人の話を聞く場合と静かな場所で話を聞く場合とではどうでしょう。
静かな場所で話を聞く方が言葉が耳に入ってきやすいですよね。
お子さんにもよりますが、このように環境を整えるだけで集中しやすくなります。
我が子の場合、宿題は学校から帰ってきたときにやると兄弟がうるさく集中できないので、兄弟がおとなしくなる夜に宿題をしています。
集中できない子どもが集中を持続できるようになるための方法:見通しを立てる
この活動をしたら次はこの活動をして・・・と、目標ややるべきことに合わせてスケジュールを意識し、見通しを立てると集中します。
例えば、幼稚園や保育園、学校に行く日の朝の行動を文字にしてみましょう。
①朝起きる
②顔を洗う
③ご飯を食べる
④お皿を片付ける
⑤歯を磨く
⑥着替える
⑦身だしなみを整える
⑧持ち物を確認する
⑨家を出る
大雑把に言えば、このような行動になるかと思います。
大雑把ですが、これだけでもやることが多い印象を私は受けます。
これらを、子どもが見通しを持って、家を出るまでに行うことを集中してやるのも大事です。
おすすめの方法は、朝にやるべきことをリストにします。
そして朝にやるべきことのリストを、子どもと一緒にゲーム感覚でやるべきことをしっかりと集中させる方法もあります。
やるべきことの視覚化として、絵カードを作成するのがおすすめです。
無料で、絵又は写真でカードが作れるサイトがあります。
↓↓
絵カードメーカー | ザ・プロンプト!絵カードセンター (theprompt.jp)
こちらのサイトでは、絵又は写真を選び、文字入力をして作成ボタンを押して、できたカードを保存します。
カードはプリンターで写真Lサイズの用紙に印刷するときれいに作ることができます。
こちらは、その絵カードメーカーで作った当教室の活動カードになります。
このサイトを活用して、絵カードが簡単に作れるのでおすすめです。
集中できない子どもが集中を持続できるようになるための方法:時間を区切る
この活動は何分、次の活動は何分・・・と、時間を区切って行うのも効果的です。
私もそうですが、例えばトイレ掃除を3分以内に終わらせると決めておくと集中しやすくなります。
勉強も、15分や25分などタイマーをセットして行うと時間が視覚化され、集中しやすくなります。
15分集中して勉強したら、ご褒美タイムとして5分休憩するなど、時間を区切りメリハリをつけると良いです。
幼児や低学年のお子さんの場合は、絵本の読み聞かせや絵を描くこと、歌うこと、楽器を演奏すること、工作も集中力をつけることができます。
小さいお子さんほど、はじめから長時間集中することは難しいです。
短い時間から徐々に時間を増やしていくことをおすすめします。
集中できない子どもが音楽療法で集中力が持続できるようになる!?
集中できない子どもでも、音楽が好きなお子さんは音楽療法で集中力を持続できるようになります。
多くの障害児童は集中力に問題があり、そのために学習能力が十分に育たない事が多い。音楽は子供たちの注意力を高める効果があり、さらに集中力の持続に役立つのである。今日のセッションでは、サリーのピアノに合わせて子供たちがリズム楽器を演奏する。音楽を良く聞いていないと、どこで楽器を演奏し始め、何時止めるのかという合図が分からない。
W,B.デイビス、K.E.グフェラー、M.H.タウト 栗林文雄訳 『音楽療法入門上-理論と実践-』 P.4 一麦出版社
音楽を使って注意を向け、集中力を持続したいとき、 『音楽療法入門上ー理論と実践ー』の引用でもあるような方法を私はよく使います。
私は子どもと一緒に楽器演奏をします。
そのときに目で演奏する合図を送り楽器を演奏し、途中で意図的に演奏を止めます。
子どもも演奏が止まったことに気づいたら、子どもと目を合わせて一緒に演奏を再開しています。
子どもが音楽に注意を向け、集中力が持続していないと、楽器演奏を一時的に止め、楽器演奏を再開したりすることは難しいです。
このように音楽を使って注意を向け、集中力を持続する力を育てます。
前述した
・環境を整える
・見通しを立てる
・時間を区切る
も、この活動を行うときに当てはまります。
・楽器演奏をするとき、子どもが他の物に興味が向かないよう、余計なものは出さない。(環境を整える)
・子どもがよく知っている音楽、曲で行うことで、子ども自身がいつ終わるか分かりやすい。(見通しを立てる)
・長く演奏しないで、注意を向けるときに音楽を一時的に止め、再開する。(時間を区切る)
ただこれは、ほんの一例です。
当教室では、子どもの好きな活動や得意な活動を音楽を使って集中を維持することも取り入れております。
楽器演奏が好きな子どもには楽器を、身体を動かすことが好きな子どもには、音楽を身体の動きに合わせてステップを踏んだり、トランポリンで跳ねたりなどして、子どもが楽しみながら集中を維持すること、そして集中力の質を高めていくことをしています。
注意力散漫で集中力をつけたいお子さんは、一度当教室にご相談することも可能です。
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集中できない子どもに、集中力を持続する方法まとめ
以上、集中できない子どもに集中力を持続する方法
・環境を整える
・見通しを立てる
・時間を区切る
でした。
いかがでしたでしょうか。
大人ができることをサポートしていきながら、お子さんが興味を持っていることに集中できるようにしていきたいですね!
是非参考にしてください。
2021.12.16