発達障害児のサポートブックについて何を書けば悩んでいる親御さんへ

こんにちは!東久留米にある、障がいを持つお子さんやグレーゾーンのお子さんが通える音楽教室を運営しているきじまです。

このブログを読んでいる親御さんの中に

・発達障害児を育てているが、サポートブックという言葉は聞くが意味は分からない。

・発達障害の子どもが入園・入学する予定だが、サポートブックの書き方が分からない

・発達障害の子どもが進学するが、サポートブックを書く必要はあるのか

など、思っている親御さんはいらっしゃいませんか?

私自身、発達障害児を育てており、毎年この時期になるとサポートブックを先生方に渡す準備しています。

今回は、発達障害の子どもを育てている親御さんに向けて、サポートブックとはなにか。また、にどのようなことを書くのか、誰に渡すかなど詳しくお話していきたいと思います。

サポートブックとはなにか~発達障害児編~

サポートブックとは、障害を持つお子さん、発達が気になるお子さんが入園(幼稚園・保育園)、入学、進学する際、子どもの関わり方や普段の様子など、先生方に子どもを知ってもらうためのツールです。

事前に子どもの様子や子どもの困りごとを伝え、先生と共有することにより、子どもが安心して幼稚園や保育園、学校生活を送れるよう、役立てることができます。

発達障害の子どもを育てている親御さんが書くサポートブックの作り方

サポートブックの決まった形式・テンプレートはないのですが、主に2つの形式があります。

その2つをご紹介します。


1.自治体で用意されているサポートブック

お住まいである自治体に問い合わせてみると、自治体が出しているサポートブックがあります。

また、自治体によっては「就学支援シート」という名前で配布されているものがあります。

そのサポートブックを使って書くこともできます。

こちらは自治体に問い合わせてみると入手することができます。

また、自治体のホームページに載っている場合があります。

お住まいの自治体や他市などで検索すると出てくる場合もあります。

2.インターネットから

インターネット検索をすると、たくさんサポートブックのテンプレートが出てきます。

有名なのが、「リタリコ」と、「楽々母さん」です。

この2つは障害を持つお子さんを育てている方向けのサイトなので、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

また、Instagramで調べてみるとテンプレートがたくさん出てきます。

その中から書きやすいもの、見て分かりやすいものを書くという手もあります。

自治体のサポートブックとインターネットのサポートブックの2つに共通して書かれていることは

自治体のサポートブックとインターネットの2つのサポートブックをご紹介しました。

これら2つのサポートブックに共通して書かれていることは

・プロフィール(お子さんの名前、生年月日、家族構成など)

・かかりつけの医療機関

・支援機関(療育先や児童発達支援、放課後等デイサービス)

・診断名、取得手帳

・生い立ち(妊娠中から今までのこと)

・乳幼児期・学童期の発達状況

・性格・発達上の特徴

・得意なこと、苦手なこと

・パニック、問題行動、それらの対処について

・サポートの仕方(生活面・学習面・社会面)

これらが共通して書かれていることが多いです。

なので、自治体やインターネットのテンプレートのサポートブックではなく、自作で作りたい親御さんは、これらの上記のことを踏まえて書くのもありだと思います。

大事なのは、渡す相手の方が見て、発達障害のお子さんのことが分かりやすく書かれているか、そのお子さんの支援内容が先生方の参考になるかが重要なカギだと思います。

発達障害の子のサポートブックは毎年作成する必要があるのか

サポートブックについて説明しましたが、私の場合は進学など環境が変わる時期に先生にお渡ししています。

毎年提出しないといけないものではありません。

ですが、本人の困りごとや様子が変化したときや、保護者の方からの事前情報を担任の先生が知ることにより、先生とお子さんとの信頼関係を構築するため、また子どもがスムーズに新生活になじむために、サポートブックは園や学校に通う子どもと先生方にとって重要な資料となります。

サポートブックの他に発達障害の子に関する書類の提出はあるのか

これも特に決まったものはないのですが、私の場合はサポートブックと併せて知能検査の結果もお渡ししています。

知能検査の結果は、客観的な視点が入っていること、結果の内容から先生も接し方や指導の仕方の参考になります。

また、どの分野が強いのか、どこが弱いのか、弱い部分を補うためにどのような指導が良いのか、という参考にもなります。

発達障害の子のことが書いてあるサポートブックを渡すとき

サポートブックをお渡しするとき、手渡しで一言添えてお渡ししています。

例えば、「このような困りごとがあるので、このようなサポートをしていただきたいです。よろしくお願いいたします。」と、一言で言えるような内容が良いでしょう。

そうすることで、親御さんと担任の先生との信頼関係の構築につながるのではないかと思います。

渡すタイミングとしては、新年度になりはじめにお会いする機会があります。

例えば、入園式や入学式、進級されている方は保護者会などが思いつきます。

新年度になり、先生方もお忙しいので、わざわざ先生方にお時間を作ってもらうよりも、お会いできるタイミングを逃さずにお渡しした方が、先生方の負担もなくなるかと思います。

発達障害児の親であり、音楽療法士がで使っているサポートブックはこちら

我が子は、自閉スペクトラム症という発達障害ですが、発達障害児の親であり音楽療法士である私は、このようなサポートブックを使っています。

※リンクに制限がかかっていました。大変失礼いたしました。
 現在はリンクに制限がかかっていないので、ご自由にダウンロードできるかと思います。
 (2022.04.10現在)

私は1枚のサポートブックにしています。

なぜ1枚のサポートブックにしているかというと、我が子は普通級に通っています。

普通級の定員は多いので、担任の先生の負担にならない程度の必要な情報にしたいと思い、サポートブックを1枚にしております。

もちろん、1枚が絶対良いというわけではありません。

我が子が支援学級に通っていたときは、3枚ほど書いていました。

支援学級の担任の先生には3枚、普通級(我が子の場合は国語と算数以外)で関わる先生には1枚でお渡ししていました。

特別支援学校に通われるお子さんの場合は、生活面や発達面など様々なので、たくさん枚数を書かないといけないかもしれません。

インターネットや自治体から出ているサポートブックを見て、ご自身のお子さんのことが伝わりやすいものが一番だと思います。

発達障害の子のサポートブックをどうやって書くかアドバイスがほしい方は

当教室の講師は発達障害児の母でもあります。

私は障害を持っているお子さんを育てている親御さんに寄り添っていけたらと思っています。

また、サポートブックをどう書くか悩んでいる方はこちらからお問い合わせください。

サポートブックを書く際のアドバイスもいたします。

また、音楽が好きなお子さん、この機会に是非体験レッスンに遊びにいらしてください。

お問い合わせはこちらから

発達障害児のサポートブックについてのまとめ

いかがでしたでしょうか。

サポートブックは保護者と先生が一緒になり、子どもを見守り、支援するための大事なツールとなっております。

入園、入学、進級する機会に是非とも作成してみてはいかがでしょうか。

お子さんの今後の支援や育て方など、参考になれば幸いです。

障がい児の育児

2022.4.5

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